書評 「はじめてのエシカル」
こんにちわ。カナです😀
記念すべき書評第一弾 このタイミングで読んでいたのは
まずは本の中身に触れます。
みなさんはエシカルという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
今や世界の多くの人が知っているそうですが、私が知ったのはつい最近のことです。
このエシカルという言葉の意味は「倫理的、道徳上」という意味だそうです。
現在の消費社会での問題をこのエシカルという大きな運動で変えていこう。変えて行かなければならないという。世界の問題を舞台にした内容になっています。
僕がこの本をとった理由はファッションに興味があり、そのファッションの世界も今、エシカルという言葉が一つのキーワードになっています。
この記事を現在あなたはまさか裸では読んでないですよね?
洋服を着ていると思います。その洋服はどこから来たかわかるでしょうか?_
渋谷で買ったやつだ🤗お気に入りのお店で買ったんだ😻
そういうことを聞いているのではありません。
もっともっと過去の話になります。
洋服の形になる前からの話です。
どこかの綿花畑で苦しみながら働いている労働者たちがいる。
そこには子供も含まれているそうです。
そこでは農薬や殺虫剤を多く使っていて、平均寿命は35歳。
衝撃でした、35歳ですよ😧
さらに安い賃金で家族を養えず、30分に一人が自殺しているそうです。
なぜこうなるか?
それは私たちが安く買うためです。大企業が儲かるためです。
先進国のために後進国はひどい目にあっています。
想像して見てください。あなたはこれから働きに行きます。
ミシンを動かし、先進国の人たちが着る洋服を作りに
作業場は大量のミシンが動く熱で高温になり、まともに作業着など着ていられません。
夏には失神する人が多く出ます。
そのような環境で11時間働きます。
もらえるお金は家族がご飯を食べれるか食べれないかの金額です。
カンボジアでは100ドル以下の工場もあるそうです。月給ですよ。日本円にすると10000円も届きません。
このような環境で働くことを考えるとゾッとしませんか?
生まれ落ちる場所が違えばあなたがこの工場で働く身であったかもしれません。
このような工場をスウェットショップというそうです。
意味は「搾取工場」です。
みなさんの洋服の裏側にはこのような現実があるのです。
ある研究によれば、スウェットショップ(搾取工場)の給与を倍にしても、最終の消費者にわたる価格は、1.8%しか上がらない。一方、消費者は、15%値段が高くなっても、スウェットショップ(搾取工場)のものではない商品を喜んで買う。
まずは商品の裏側にどのような実態があるかに興味を持つことからエシカルは始まると書かれています。
では、我々に何ができるか?
個人の力で大きなムーブメントを起こすのには限界があるが、それぞれが消費者なので普段の買い物から小さなことをしていくことで大きな影響を生むと書かれています。
具体例を2つほど
1、コーヒーや紅茶をフェアトレード品に変える
コーヒーなどにも児童労働や生産者に適正な報酬が支払われない状況がまかり通っています。
これを打破するのがフェアトレード
フェアトレードとは、
発展途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することを通じ、立場の弱い途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す運動のこと
生産者に適正な報酬を支払い飲むコーヒーの方が美味しいはず。
2、洋服を買うときには一度立ち止まる
・これは本当に気に入って買うのか考える
・1年後も着ている自分を想像できるか考える
本当に気に入った物のみを購入してその洋服とのストーリーを楽しむ。
下の写真は2年半前に買ったパタゴニアのジャケットで多くの時間を共にしました。
クライミングでは僕の体も守ってくれて、2回の日本一周の旅では一緒に色々なものを見ました。この洋服にはたくさんの思い出が今も蓄積されています。
ショックなことにボールペンと一緒に洗濯してしまい、インクがたくさん付きました。
後ろの山の形のパッチはそれを隠すものです。
まずはできることを考えて、小さなことからやっていこうと筆者は訴えています。
まさに僕もその通りだと思います。
無理をしても持続しなければ意味がありません。
これは僕の好きな言葉ですが、「水滴りて、石を穿つ」
水が滴るような小さな力でも続ければ石にも穴を開けるということです。
小さなことでもやり続ければ、大きなことに繋がるということです。
最後に本の中の言葉から、
「仲間たちが100人集まったら、どんな大きな一歩になることでしょう。それは一人が100歩踏み出すよりも、もっと大きな力を持ちます。世界が抱えている課題に立ち向かう力になるはずです」
本の感想
とてもわかりやすくエシカル、世界の問題を書かれた本になっています。
名前の通り、初めてエシカルという言葉を聞いた人でも読んだ後にエシカルということがわかるはずです。
これから環境や商品の裏側にいる人々にも配慮するような生活に進むきっかけになる本になると思います。
今全くそんなことを考えてない人もまずは知ることから始めましょう。
知ることにぴったりの本になっています。